竈風呂(読み)カマブロ

デジタル大辞泉 「竈風呂」の意味・読み・例文・類語

かま‐ぶろ【×竈風呂/釜風呂】

昔、大きなかまどを蒸し風呂に利用したもの。中に塩水を含ませたむしろなどを敷き、余熱蒸気を発生させる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「竈風呂」の意味・わかりやすい解説

竈風呂【かまぶろ】

釜風呂とも書く。京都八瀬名物で,蒸風呂の一種荒壁で高さ約2mの土饅頭(どまんじゅう)型のものを築き,人が入れる穴蔵を作る。この中で松葉アオキなどの生枝をたき,灰をかき出したのち湿らせた塩俵等を敷いて,これから出る蒸気が煙を追い出したころ,その上に横たわって蒸気を浴する。
→関連項目風呂

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android