デジタル大辞泉 「穴蔵」の意味・読み・例文・類語 あな‐ぐら【穴蔵/穴倉】 1 地中に穴を掘って、物を蓄えるようにした所。2 地下室。[類語]物置・納屋・納戸・倉・倉庫・土蔵・金蔵・米蔵・穀倉・書庫・文庫 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「穴蔵」の意味・読み・例文・類語 あな‐ぐら【穴蔵・穴倉】 〘 名詞 〙① 地下に穴を掘り、木または石で囲んだ蔵。江戸では、大きい箱を地中に埋めて造った。物を貯蔵するのに用い、特に火災の場合に財宝、証文類を入れる。[初出の実例]「今夜有二火事一、〈略〉及二予近辺一、具足等収二納穴蔵一畢」(出典:親長卿記‐文明一〇年(1478)一二月二五日)② 地下室。また、寒地で冬季藁仕事などする、地下に掘った仕事場。[初出の実例]「穴倉(アナグラ)だから比較的涼しい」(出典:三四郎(1908)〈夏目漱石〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「穴蔵」の意味・わかりやすい解説 穴蔵あなぐら 地下式土坑とも呼ばれる。日本の中・近世遺跡の代表的な遺構の一つ。地表下数m,広さ数m2の地下室。通常,土の天井をもつ。その多くは地下の穴蔵であったものと考えられる。現在,多くの屋敷跡の調査が行われている「江戸」では,その地下は穴だらけといわれるほど無数のこの種の遺構が発見されている。入口はいずれも1辺 1mほどであるが,深さ 3m,広さ2~3m2ほどのものから,階段のついた広さ 20m2に及ぶものまでさまざまである。中から多数の遺物が出土することが多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の穴蔵の言及 【倉∥蔵】より …〈庫〉とも書かれる。構造の違いから高倉,板倉,校倉(あぜくら),丸木倉,石倉,土蔵(どぞう),穴蔵などがあり,管理や用途によって正倉,勅封蔵,郷蔵,米蔵,酒蔵,木蔵など,さまざまな名称がある。16世紀後半以降,防火のため,外側を土で厚く塗り込める形式が多く用いられるようになった。… ※「穴蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by