コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

荒壁/粗壁 アラカベ

デジタル大辞泉の解説

あら‐かべ【荒壁/粗壁】

つなぎにわらなどを入れた土を塗っただけの。仕上げ塗りの下地となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

荒壁
あらかべ

小舞(こまい)下地(竹や貫(ぬき)を格子状に編んだ下地)を用いる左官工事において最初に塗り付けられる壁、すなわち下塗りをいう。まず小舞の片面から塗り、その完全乾燥を待って反対側から塗る。反対側からの塗り付けをとくに裏返しという。材料は、粘性のある砂混じり粘土(関東では荒木田土(あらきだつち)とよばれる)に切り藁(わら)(長さ3~9センチメートル)を混ぜ、水練りしたものであるが、この練り合せは最低7日間、高級工事では数か月にわたり繰り返し行う。この過程を水合(みずあわ)せという。塗り付けの施工は鏝(こて)塗りによるが、土蔵外壁のように厚付けをする場合には、同じ材料で土団子をつくり、手で小舞に打ち付ける。この作業は手打ちとよばれ、姫路(ひめじ)城の壁もこの方法でつけられていたことが知られている。中塗りからあとの施工は、以上の荒壁工程の完全乾燥を待って行う。[山田幸一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

荒壁/粗壁の関連キーワード荒壁・粗壁荒土・粗土川粘・河粘荒木田土数寄屋造左官工事つなぎ竈風呂荒打ち切り藁侘びる生子壁妙喜庵木舞壁荒土壁画川粘風呂壁織小舞

今日のキーワード

ビットコイン

インターネット上で流通する仮想通貨の一。金融当局の規制を受けず、P2Pネットワークを通じて相手と直接取引を行う。2009年に開発され、世界各国で利用されている。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android