余熱(読み)ヨネツ

デジタル大辞泉 「余熱」の意味・読み・例文・類語

よ‐ねつ【余熱】

さめないで残っている熱気。ほとぼり。「ボイラー余熱を利用する」
残暑
「―いまだ尽きざるほどなれば、往還の旅人多くたちよりて涼みあへり」〈東関紀行
[類語]温熱火熱かねつ炎熱焦熱熱気温気うんきいきほとほとぼり地熱電熱気化熱融解熱放射熱灼熱赤熱白熱加熱過熱暖房保温予熱断熱発熱放熱高熱ヒート

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精選版 日本国語大辞典 「余熱」の意味・読み・例文・類語

よ‐ねつ【余熱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 熱気がさめきらないこと。また、その熱。ほとぼり。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「その挙式の余熱のいまだにさめない三日後の二十三日に富子は男児を生んだ」(出典:慈昭院義政(1965)〈唐木順三〉義政独語)
  3. 暑気が消えうせないこと。また、その暑気。残暑。
    1. [初出の実例]「余熱いまだ尽きざるほどなれば、往還の旅人多くたちよりて涼みあへり」(出典:東関紀行(1242頃)武佐より柏原)
    2. [その他の文献]〔孫万寿‐別贈詩〕

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