日本歴史地名大系 「立中さん」の解説 立中さんたつちゆうさん 佐賀県:杵島郡山内町船原村立中さん[現在地名]山内町大字鳥海字船ノ原村人が「立中(塔頭)さん」とよぶ大小二基の五輪塔が田圃の中にある。大きなほうは有耳で高さ一四〇センチ、「天正十八年、銀室妙金大姉」の刻字がある。銀室妙金大姉は塚崎(つかざき)領主一八代後藤純明の室で、島原の有馬晴純の妹である。天文二二年(一五五三)夫純明が死去したのち、この地に庵を建てて住み、仏道三昧の生活を送っていたが、天正一八年(一五九〇)死去。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報