立待古墳群(読み)たちまちこふんぐん

日本歴史地名大系 「立待古墳群」の解説

立待古墳群
たちまちこふんぐん

[現在地名]鯖江市米岡町・入町・三尾野出作町

天神てんじん山・きようヶ岳の丘陵上にある一五七基からなる古墳群。西より天神山山頂三ツ禿みつはげ・経ヶ岳・春慶寺山しゆんけいじやまの各支群に分れ、後者の三支群は近年の土砂採取で大部分が消滅した。

天神山古墳群は三〇余基からなり、うち狐山きつねやま万丈ばんじよう高島たかしま中坂なかさかの四基の前方後円墳がある。全長三一・三メートルの狐山古墳は昭和四三年(一九六八)発掘され、墳丘主軸に平行した埋葬施設から製四獣鏡・管玉・ガラス小玉が検出され、築造時期は五世紀半ばと報告された(「天神山古墳群」鯖江市教育委員会・一九七三年)。その後、再検討され、築造時期は四世紀末ないし五世紀初頭と修正、各前方後円墳の占地や墳形から、狐山古墳―万丈古墳―高島古墳―中坂古墳の順で築造順序が想定された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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