天神山古墳群(読み)てんじんやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「天神山古墳群」の解説

天神山古墳群
てんじんやまこふんぐん

[現在地名]山口市大字吉敷 庄下

山口盆地の北西縁、かつらヶ岳(五二一・七メートル)から南東へ延びる尾根の一つで、天神山とよばれる標高五〇メートル前後の丘陵に立地する。この一帯には七基の古墳があり、箱式石棺墓一基を除くとほかはすべて直径一〇メートル内外の小円墳で、竪穴式石室墳一基、横穴式石室墳五基である。発掘調査がなされている古墳は、この古墳群のうち長楽ちようらく寺墓地の西側に隣接する竪穴式石室墳一基と、横穴式石室墳一基、箱式石棺墓一基である。

昭和三七年(一九六二)に発見された竪穴式石室を内部主体とする古墳を第一号古墳、その南西約二五メートル離れた円墳が第二号古墳とよばれ、その西方約三メートルに箱式石棺墓がある。これら三基の墳墓は、昭和五三年に発掘調査が行われ、現地で古墳公園として復元し保存されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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