立木貝塚(読み)たつぎかいづか

日本歴史地名大系 「立木貝塚」の解説

立木貝塚
たつぎかいづか

[現在地名]利根町立木

小貝こかい川東岸に東西に延びる台地の東端近くに所在。みつち神社のかどの宮を囲み、東南方に開く馬蹄形の主体部と、その前面にある二ヵ所の貝塚によって形成され、東西約一五〇メートル・南北約五〇メートル。ヤマトシジミを主体とする主淡貝塚で、ほかにマシジミ、シオフキ、アワビサルボウハイガイカワニナなど二〇種類の貝が発見されている。古くから考古学研究家に知られ、小発掘が行われたが、昭和三七年(一九六二)・同三九年の二回にわたって学術的発掘が実施された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 土偶 著名

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android