立野町(読み)たてのまち

日本歴史地名大系 「立野町」の解説

立野町
たてのまち

[現在地名]高岡市立野・立野美鳥町たてのみどりちよう平成町へいせいちよう

小矢部おやべ川右岸に位置し、南は駒方こまがた村、東は中保なかほ村。北陸街道に沿う宿場町として栄え、立野宿・立野駅とも称されたが、行政上は郡奉行の支配下にあった。慶長(一五九六―一六一五)頃は立野新村・立野新町とみえ、同一一年四月一二日には前田利長によって従来どおり市日・諸役が認められ、給人地であったことが知られる。また北島きたじま野の新開も認められた。同一五年二月八日には市立てに加え、「上下馬次之事」の項があり、高岡築城後、高岡と福岡ふくおか(現福岡町)の中間に位置する宿駅となったことが知られる(天保九年「礪波郡町立箇所由来調理帳」菊池家文書)正保郷帳では高六三九石余、田方四二町六反余。なお別筆で立野村下開発しもかいほつ村・東石堤ひがしいしつつみ村・柴野内島しばのうちじま村・大源寺だいげんじ村を併記して高付され、高一千一三石余、新田高二三四石余の記載がある。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では立野町として草高七一三石・免四ツ七歩、小物成は地子銀六五四匁、鮎川役四匁(うち一匁出来)、鮭役一一二匁(うち四〇目出来)、鱒役七匁、猟船櫂役一五匁(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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