日本歴史地名大系 「竜心寺」の解説 竜心寺りゆうしんじ 山口県:大島郡大島町屋代村竜心寺[現在地名]大島町大字西屋代 小田曹洞宗。海印山と号し、本尊華厳釈迦如来。明治三年(一八七〇)字徳神(とくじん)にあった曹洞宗徳雲山芳心(ほうしん)院が、字石井小田(いしいおだ)にあった同宗海印山大竜(だいりゆう)寺に合併、竜心寺となった。芳心院は、もと長福(ちようふく)寺と号し開山は守愚護公と伝えるが、正徳六年(一七一六)屋代村の一部を知行した村上一学の先祖の法名を寺号として芳心院と改め、村上家の菩提寺となった。大竜寺は、もと能(の)島(現愛媛県越智郡)にあって海印(かいいん)寺と称し、村上家の菩提寺であった。 竜心寺りゆうしんじ 茨城県:結城郡石下町本豊田村竜心寺[現在地名]石下町本豊田本豊田(もととよだ)集落東南、小貝(こかい)川西岸に所在。豊田山と号し曹洞宗。本尊聖観音。当寺一四世海印竜山が安永七年(一七七八)に記した豊田山竜心寺縁由(竜心寺文書)に「自開基竜心寺将基公至霊光院殿治親公三十七代相続為」とあり、豊田政幹が開基で、初め大字若宮戸(わかみやど)にあった。政幹は寛治六年(一〇九二)一〇月一〇日没、法号は竜心寺殿副将軍将基公忠尊入道。以後豊田家代々の厚い帰依を受け、豊田城築城の頃現在地に移る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by