20世紀日本人名事典 「竹内てるよ」の解説
竹内 てるよ
タケウチ テルヨ
昭和期の詩人,児童文学者
- 生年
- 明治37(1904)年12月21日
- 没年
- 平成13(2001)年2月4日
- 出生地
- 北海道札幌市
- 本名
- 竹内 照代
- 学歴〔年〕
- 日本高女中退
- 主な受賞名〔年〕
- 文芸汎論詩集賞(第7回)〔昭和15年〕「静かなる愛」
- 経歴
- 結婚後脊椎カリエスのため婚家を追われて東京へ出る。3年間の婦人記者生活を経て結婚するが、結核のため25歳で離婚。以後、病苦と貧困に耐えながら詩作を続け、主としてアナキズム系の詩誌に発表。その間、神谷暢と協力して、昭和4年渓文社を創設。戦後は人生をテーマにした詩や童話などを執筆した。詩集に「叛く」「静かなる愛」「生命の歌」など。自叙伝「海のオルゴール」はテレビドラマ化された。また自らの数奇な人生を語るビデオ「生きて書く―てるよおばあちゃんの話」がある。平成14年皇后美智子さまが国際児童図書評議会(IBBY)創立50周年記念大会で“子どもを育てている時に読み忘れられない詩”として竹内の詩「頰」を朗読されたことから再び注目を集め、「海のオルゴール」が25年ぶりに復刻された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報