竹沢郷(読み)たけざわごう

日本歴史地名大系 「竹沢郷」の解説

竹沢郷
たけざわごう

現小川町北西部、つき川支流かぶと川の中・上流域山間部一帯に比定される中世郷で、近世、郷域には竹沢村が成立した。児玉党に属した竹沢氏の名字の地で、児玉党系図(諸家系図纂)によると別当大夫経行の孫行高が竹沢二郎を名乗っている。「太平記」巻三三には延文三年(一三五八)一〇月、矢口やぐち(現東京都大田区)で新田義興を謀殺した竹沢右京亮の名がみえる。応安二年(一三六九)六月一五日、鎌倉公方足利金王丸(氏満)は「比企郡竹沢郷内竹沢左近将監入道跡」を藤田越中入道覚能に勲功の賞として預け置いている(「足利金王丸御教書案」円覚寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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