日本歴史地名大系 「竹生寺」の解説 竹生寺たけおじ 山口県:下関市有富村竹生寺[現在地名]下関市大字有富有富(ありどみ)の北部山中にある。天台宗で高山と号し、本尊の聖観音菩薩は県指定有形文化財。「豊府志略」に「深山の麓なるゆへに古木枝相連り日月中天に至る時僅に其光を得後には双峰峨々として金胎両部を表し前には滄海漫々として弘誓の深遠を臨み」とあるように標高二五〇メートルの山腹にあり、竹生観音の名で知られる。寺伝によれば、大和国森(もり)(現奈良県高市郡高取町)の郷人金実中が霊夢をうけて、延暦六年(七八七)長州豊西(ぶんさい)郡黒井(くろい)郷木の村(きのむら)(現豊浦郡豊浦町)の白浜(しらはま)(一説には森の長浜)に赴き、一庵を建立。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by