日本歴史地名大系 「笂井村」の解説 笂井村うつぼいむら 群馬県:前橋市笂井村[現在地名]前橋市笂井町南東流する桃木(もものき)川の両岸に位置し、北は小島田(こじまた)村、東は今井(いまい)村、南は小屋原(こやはら)村、西は下長磯(しもながいそ)村。山内上杉氏の所領を示す年月日未詳の上杉氏上州所領目録(彦部文書)に「大胡庄之内」として「宇坪井村」とある。寛文郷帳に田方四三二石七斗余・畑方一七六石六斗余とある。天明二年(一七八二)の前橋藩領村々明細(井田文書)によれば、田方三七町四反余・畑方三三町七反余、家数一四四、男二九六・女二二九、馬四五である。明治一〇年(一八七七)頃の田反別四四町七反余・畑反別四六町六反余、民業は「男農ヲ業トスル者百四戸、土焼ヲ業トスル者壱人、女生糸製造及ビ縫織ヲ業トスル者百六十九人」で、物産に桑六五四駄、木綿六二貫目、生糸三九貫四四〇匁があり、瓦は中等で、同九年に前橋の人間が来て生産するようになり、年間およそ一万枚を近隣に出すという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by