笊内古墳群(読み)ざるうちこふんぐん

日本歴史地名大系 「笊内古墳群」の解説

笊内古墳群
ざるうちこふんぐん

[現在地名]東村上野出島 笊内

阿武隈川と矢武やぶ川とに挟まれた低い丘陵の頂部から南斜面部にかけて古墳・横穴墓群が造られている。標高は三二〇メートル前後である。古墳時代後期の古墳と横穴墓からなる大規模な古墳群で、昭和五三年(一九七八)にこの遺跡全体が調査され、古墳四基・箱式石棺一基・横穴墓五四基などが確認された。古墳は前方後円墳一基(二号墳)と円墳二基(三号・四号墳)、方墳一基(一号墳)である。二号墳は主軸長一七メートル、最大幅一二・七メートルの小型のもので、墳丘の周りに周溝がめぐり、後円部に主軸に対して斜めに石室が造られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android