知恵蔵 「笑っていいとも!」の解説
笑っていいとも!
正式な番組名は「森田一義アワー 笑っていいとも!」。タモリが日替わりゲストとトークする「テレフォンショッキング」のほか、レギュラーやゲストのタレントらによる企画や視聴者参加のコーナーなどがある。番組は、客席との距離が近い東京・新宿のスタジオアルタから公開生放送で行われ、観覧する客とのやりとりも見られる。
番組は、お笑いブームの中、若者に支持された「笑ってる場合ですよ!」の後番組として始まった。初代プロデューサーの横澤彪の提案で、深夜放送のパーソナリティとして人気のあったタモリを起用。放送開始直後は視聴率が低迷したが、間もなく「テレフォンショッキング」が注目を集めた。ゲストが番組中に「友達」に電話し、次回のゲストとして来てもらうスタイルは、「来てくれるかな」「いいとも!」というお定まりのフレーズと共に定着し、出演者には花輪や祝電が届くようになった。役者らが出演番組や映画の宣伝のためにバラエティー番組に出演する手法の先駆けにもなった。番組の平均世帯視聴率は1988年に同番組最高の27.9%を記録し、年間最高視聴率は2001年までおおむね20%台を維持してきたが、近年は低下傾向にあり12年の最高は11.6%だった(関東地区、ビデオリサーチ調べ。同社の許諾を得て掲載)。31年以上続く長寿番組の放送回数は、8000回を超える見通しである。
(原田英美 ライター / 2013年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報