笑の中の刀(読み)えみのうちのかたな

精選版 日本国語大辞典 「笑の中の刀」の意味・読み・例文・類語

えみ【笑】 の 中(うち)の=刀(かたな)[=剣(つるぎ)

  1. ( 唐の李義府がうわべはおだやかで、内心が陰険であったのを、時の人がそしったという「新唐書‐姦臣伝・上・李義府」の「義府貌柔恭、与人言。而陰賊褊忌著于心、凡忤意者、皆中傷之、時号義府笑中刀」とある故事から ) 表面では物柔らかに笑ったりしていて、内心ではひそかに人を害しようと思っていることのたとえにいう。えみうちやいばをかくす。
    1. [初出の実例]「何事を思ひけりともしられじなゑみのうちにも刀やはなき〈藤原家良〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)五)
    2. [その他の文献]〔白居易‐不如来飲酒詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む