精選版 日本国語大辞典の解説
(唐の李義府がうわべはおだやかで、内心が陰険であったのを、時の人がそしったという「新唐書‐姦臣伝・上・李義府」の「義府貌柔恭、与レ人言。而陰賊褊忌著二于心一、凡忤レ意者、皆中二傷之一、時号二義府笑中刀一」とある故事から) 表面では物柔らかに笑ったりしていて、内心ではひそかに人を害しようと思っていることのたとえにいう。えみのうちにやいばをかくす。
※新撰六帖(1244頃)五「何事を思ひけりともしられじなゑみのうちにも刀やはなき〈藤原家良〉」 〔白居易‐不如来飲酒詩〕
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