山川 世界史小辞典 改訂新版 「第二次百年戦争」の解説
第二次百年戦争(だいにじひゃくねんせんそう)
The Second Hundred Years' War
17世紀末から19世紀初頭にかけてフランス‐イギリス間で断続的に戦われた戦争。中世の百年戦争にちなんで19世紀イギリスの歴史家シーリーが名づけた。ヨーロッパで戦争が起こるたびに,両国はヨーロッパ内で戦ったばかりでなく,原料供給地や製品市場としてインド,アメリカなどの植民地でも覇権を争った。プファルツ戦争の際はウィリアム王戦争,スペイン継承戦争の際はアン女王戦争,オーストリア継承戦争の際はジョージ王戦争,七年戦争の際はフレンチ・アンド・インディアン戦争(フランスおよびインディアンとの戦争)が戦われた。その後も両国はアメリカ独立戦争やフランス革命戦争,ナポレオン戦争でも,戦いを繰り返し,植民地におけるイギリスの優位が確立された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報