等時線(読み)とうじせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「等時線」の意味・わかりやすい解説

等時線
とうじせん

ある地点から到達できる時間が等しい地点を結んだ線をいう。ある地点から等時線に至る距離は、交通機関種類によって、また同じ交通機関でもその速度によって異なり、その距離を時間距離とよぶ。たとえば、東京の山手(やまのて)線の西側には多くの電車東海道新幹線中央本線、その他の多くの私鉄)が走っているが、それらの沿線に沿った所が時間距離が長く、電車線の間の地域は時間距離は短い。つまり、等時線は沿線部分で延び、電車の間の部分で短く、ちょうど鋸歯(きょし)状に出入りができるようになる。さらに航空機などの交通機関を含めると等時線は著しく複雑となる。たとえば、航空機による等時線によって日本列島を描くと、実際の日本列島の形と異なったものとなる。

[市川正巳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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