等級選挙(読み)とうきゅうせんきょ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「等級選挙」の解説

等級選挙
とうきゅうせんきょ

選挙人納税額多少などによりいくつかの等級にわけ,各級ごとに一定数議員を選出する制度。1888年(明治21)制定市制・町村制で導入され,市3級,町村は2級にわけられた。納税額の高い順に序列をつけて納税総額が等しくなるように各級の選挙人を区分するため,1級選挙人は他より少ない人数で同数の議員を選出でき,1票の価値は不均等となる。1921年(大正10)に町村の等級を廃止し,市は2級に変更。26年(昭和元)には市についても廃止。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

百科事典マイペディア 「等級選挙」の意味・わかりやすい解説

等級選挙【とうきゅうせんきょ】

階級選挙とも。納税額を基準として選挙人をいくつかの等級に区分し,高額納税の等級区分に属する選挙人ほど選挙権の価値を大きくする選挙制度日本でも1888年の市町村制施行の際の地方選挙でこれを採用したことがある。

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