コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

選挙権 せんきょけん

7件 の用語解説(選挙権の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

選挙権
せんきょけん

広義には組織や集団の代表者や役員などを選任することのできる資格を意味するが,通常は特に選挙によって選出される公務員を選出する権利をいう。かつては,財産,教養,性別などによって制限されていたが,現在では年齢による制限以外は撤廃されている (→選挙制度 ) 。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵2015の解説

選挙権

日本国籍を有する20歳以上の成人の男女すべてが選挙権を持つ。国会議員の選挙権についてはこれ以上の要件はないが、地方公共団体の議会の議員や首長の選挙については3カ月以上当該選挙区内に居住していなければならない。ただし、禁固以上の刑に服している者、選挙犯罪により選挙権や被選挙権が停止されている者などには、選挙権が与えられない。選挙権拡大の歴史は日本の民主主義の歴史でもある。明治政府は国民の政治参加を求める自由民権運動の高まりと、政府自身の国際的な正統性を高めるために、1889(明治22)年、大日本帝国憲法を公布し、国会(衆議院と貴族院)を創設した。しかし、国民の参政権は衆議院議員選挙に限られ、選挙権は満25歳以上の男子で、直接国税を15円以上納めている者に限られていた。その後、納税要件が順次引き下げられ、1900(明治33)年には10円に、19(大正8)年には3円になった。さらに大正デモクラシーの高揚と共に、25(大正14)年に男子普通選挙法が成立し、満25歳以上の男子すべてに選挙権が与えられたが、結社・集会・言論・表現の自由は限られていた。そして45(昭和20)年に選挙法が改正され、満20歳以上の成人の男女すべてが選挙権を持つことになった。

(蒲島郁夫 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

せんきょ‐けん【選挙権】

議員その他一定の公職に就く者を選挙する権利。参政権の代表的なもの。日本国憲法公務員の選挙について、成年者による普通選挙を保障している。
[補説]民法で「年齢二十歳をもって、成年とする」と規定していることから、従来、満20歳以上の者に選挙権が与えられていたが、平成19年(2007)成立の国民投票法、および平成27年(2015)6月の公職選挙法改正に伴い、平成28年(2016)6月以降、選挙権年齢は満18歳以上に引き下げられる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

選挙権【せんきょけん】

公務員を選挙する国民の権利。参政権の代表的なもの。日本国憲法は,公務員について,成人による普通選挙を保障している。日本国民で満20歳以上の者は国会議員の選挙権をもち,かつ3ヵ月以上同一市町村内に住んでいれば地方公共団体の長と地方議会の選挙権をもつ。
→関連項目奥平康弘公職選挙法公民権停止制限選挙選挙等級選挙被選挙権普通選挙

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

せんきょけん【選挙権 suffrage】

一般的に選挙に参加し公職者を選定しうる資格をいう。また,選挙で公職者に選定されうる資格を被選挙権という。選挙権の法的性格については議論があり,(1)議員などを選挙することを内容とする個人の生得的かつ不可譲の権利だとする説,(2)権利ではなく,公の職務だとする説,(3)選挙に参加する権能を法によって承認された権利だとする説,などがある。選挙権には種々の要件があり,それを満たした者についてのみ与えられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

せんきょけん【選挙権】

議員その他一定の公務員を選挙する権利。参政権の代表的なもの。公職選挙法は、満二〇歳以上の国民はこれを有するとする。また、三か月以上区域内の市町村に住所を有する満二〇歳以上の国民は地方公共団体の議会の議員およびその長の選挙権を有するとする。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

選挙権
せんきょけん
suffrage

一般には公務員を選定できる権利。選挙権は主権者たる国民が行使する権利であるが、それとの関連でいえばこの権利の行使には当然に公務員を罷免する権利も含まれなければならない。普通選挙の保障を規定した日本国憲法第15条で「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」と述べているのはそのためであろう。ここで公務員というのは中央・地方の諸官庁の公務員全体をさすものではなく、国民は国会議員、地方議会の議員、知事、市町村長などを選定できるにとどまる。罷免に関しては、最高裁判所裁判官国民審査(憲法79条)、地方議会の解散請求地方自治法13条・76条)や議員、長・役員などの解職請求(同法13条・81条・86条)が認められている。
 選挙権は国民が政治に参加する権利つまり参政権のうちでもっとも代表的なものであるが、参政権に関するものとしては、憲法改正に関する国民投票(憲法96条)、一つの地方公共団体のみに適用される特別法に関する住民投票(憲法95条)、地方公共団体における条例の制定・改廃請求権(地方自治法12条・74条)、事務の監査請求権(同法12条・75条)がある。これらの政治的権利は選挙権をもつ者に認められている。公務員に選挙されうる権利は被選挙権とよばれ、選挙権の場合より年齢資格が高いのが普通である。たとえば衆議院議員、地方議会の議員、市町村長の場合は25歳以上、参議院議員、知事の場合は30歳以上である。
 選挙権に関する詳細については「公職選挙法」第9条に次のように定められている。
(1)日本国民で年齢満20年以上の者は、衆議院議員及び参議院議員の選挙権を有する。
(2)日本国民たる年齢満20年以上の者で引き続き3か月以上市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有する。
 ところで、地方議会の議員及び長の選挙権を有する者が、ある市町村から引き続き同一都道府県内のほかの市町村に住所を移した場合は、その市町村内で3か月にならなくとも、当該都道府県の議会の議員及び長の選挙権を有する(9条3項)。
 国会議員の選挙については、移転した直後であっても、選挙人名簿に載っている元の市町村で投票できる。選挙権および被選挙権を有しない者については「公職選挙法」第11条1項において次のように定めている。
(1)成年被後見人
(2)禁固以上の刑に処せられその執行を終えるまでの者
(3)禁固以上の刑に処せられその執行を受けることがなくなるまでの者(刑の執行猶予中の者を除く)
(4)法律で定めるところにより行われる選挙、投票及び国民審査に関する犯罪により禁固以上の刑に処せられその刑の執行猶予中の者
 選挙権は20世紀に至るまでは各国とも財産資格、納税額、性別などにより制限する制限選挙制をとっていたが、第二次世界大戦後の今日ではほとんどの国々で男女平等普通選挙が採用されるようになった。選挙権の年齢資格については、ロシアやポーランドなどにみられるように、満18歳以上となっている国が多い。[田中 浩]
 2015年(平成27)6月に成立した「公職選挙法等の一部を改正する法律」(平成27年法律第43号)により、公職の選挙の選挙権を有する者の年齢について、満20年以上から満18年以上に改められた。改正法の施行は2016年6月19日。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の選挙権の言及

【外国人選挙権】より

…外国籍の住民に認められる選挙権。通常は,地方選挙の参政権,つまり選挙権と被選挙権を意味する。…

【公職選挙法】より

…日本の近代選挙制度は,1889年の大日本帝国憲法の制定にともなって制定された衆議院議員選挙法に始まるが,納税額など一定の財産資格を付した制限選挙の時代,さらには選挙運動の規制を強めたうえでの男子普通選挙制の時代が続き,公選法が具現している原理の確立は日本国憲法の制定をまたなければならなかった。
[選挙権と選挙人名簿および被選挙権]
 日本において,選挙権は,一般的には,国民の権利と解されている。衆・参議院議員の選挙権は,日本国民である年齢満20歳以上の者に原則として認められている(公職選挙法9条)。…

※「選挙権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

選挙権の関連キーワード国籍裁判官船舶法二重国籍国籍の抵触自由婚姻成人選挙資格成人期国籍法違憲判決市町村議選の被選挙権

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

選挙権の関連情報