筋張る(読み)スジバル

デジタル大辞泉 「筋張る」の意味・読み・例文・類語

すじ‐ば・る〔すぢ‐〕【筋張る】

[動ラ五(四)]
筋が表面に張り出る。筋が盛り上がっている。「―・った腕」
筋肉がひきつれる。筋肉がつっ張る。
気臆きおくれがして足が―・ると」〈鏡花高野聖
話や態度などが堅苦しくなる。「―・ったものの言い方」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筋張る」の意味・読み・例文・類語

すじ‐ば・るすぢ‥【筋張】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 筋が盛り上がっている。筋が多く立つ。
    1. [初出の実例]「筋張(スヂバ)ったやうな顔が蒼くなって」(出典新世帯(1908)〈徳田秋声〉一〇)
  3. 筋肉がつっぱる。また、筋肉がひきつれる。
    1. [初出の実例]「おなかすちはり、引つりて、かみなりのごとくなりけるを」(出典:御伽草子・福富長者物語(室町末))
  4. かたくるしくする。
  5. 怒ったり、りきんだりする。
    1. [初出の実例]「此くるわにたてひきありてきせる方にはぢばりの介五郎たばこ方には龍王きつ六でいりとなりてすぢばる」(出典:黄表紙・煙草恋中立(1751‐64))

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