筑紫綿(読み)つくしわた

精選版 日本国語大辞典 「筑紫綿」の意味・読み・例文・類語

つくし‐わた【筑紫綿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 九州産の綿。上代には、大宰府から中央政府貢物(みつぎもの)として納められた。
    1. [初出の実例]「松浦舟にふりつむ雪やつくし綿〈貞徳〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一三)
  3. 京都先斗町(ぽんとちょう)に住んだ密淫売婦の称。綿帽子
    1. [初出の実例]「先斗町につくしわたと称する私窼(かくしばいじょ)あり」(出典随筆羇旅漫録(1802)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android