箭田大塚古墳(読み)やたおおつかこふん

国指定史跡ガイド 「箭田大塚古墳」の解説

やたおおつかこふん【箭田大塚古墳】


岡山県倉敷市真備町にある古墳高梁川との合流点に近い小田川の北岸に位置する。1901年(明治34)の発掘調査で、須恵器(すえき)や土師器(はじき)をはじめ、剣、馬具、金環(きんかん)、勾玉(まがたま)などが発見された。石室は巨大な石を精密に組み合わせた横穴式石室で、入り口の羨道(せんどう)とその奥にある玄室に分かれている。石室全長は19.1m、玄室の長さ8.4m、幅3m、高さ3.8m。岡山県にある三大巨石墳の一つとして、1929年(昭和4)に国の史跡に指定された。前方後円墳、帆立貝形古墳などと推定されていたが、1983年(昭和58)の確認調査で周濠が発見され、張り出しをもつ、径54m、高さ7mの円墳であることが判明した。石室内に3基の組み合わせ式石棺が置かれており、築造は6世紀後半と考えられている。井原鉄道井原線吉備真備駅から徒歩約23分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語 キンカン

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む