箱浦(読み)はこうら

日本歴史地名大系 「箱浦」の解説

箱浦
はこうら

[現在地名]詫間町箱

荘内しようない半島の西北端に位置し、西南生里なまり浦、南東紫雲出しうんで山、北は瀬戸内海に面する。「鹿苑院殿厳島詣記」の康応元年(一三八九)三月二二日の記事に「箱のみさき」とみえる。寛永国絵図では庄内しようない浦に所属して浦名が載る。幕末庄内村から分村したと考えられ、「西讃府志」によれば村の広さは東西五町・南北四二町。波戸は二一間で、東風のほかは波が立たず船泊に最適。加子は五〇戸。村高一〇二石余、反別は二五町八反余、うち畑二三町二反余・屋敷八反余。家数一二一・人数五七〇、牛六〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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