篠脇城跡(読み)しのわきじようあと

日本歴史地名大系 「篠脇城跡」の解説

篠脇城跡
しのわきじようあと

[現在地名]大和町牧

栗巣くりす川左岸の篠脇(志の脇)(五七〇メートル)の山頂にある東氏八代二三〇年間の居城。篠脇山はほぼ独立した山で、北は西俣にしまた母袋もたいを経て牛道うしみち(現白鳥町)に、北東は東俣を経て寒水かのみず(現明方村)に、東は小駄良こだら(現八幡町)に通ずる交通路を制し、西は長良川筋を押える要衝の地であった。東家系図(日置文書)には胤行が当城を築いたとみえるが、「大和村史」は初代胤行の晩年築城が始まり、一四世紀前半の四代氏村のとき本格的に城が完成して移ったと推定している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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