籍甚(読み)セキジン

デジタル大辞泉 「籍甚」の意味・読み・例文・類語

せき‐じん【籍甚/×藉甚】

[名](スル)名声が世に広まること。評判の高いこと。
[ト・タル][文][形動タリ]評判の高いさま。
「名声忽ち関西に―たり」〈秋水・兆民先生〉

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精選版 日本国語大辞典 「籍甚」の意味・読み・例文・類語

せき‐じん【籍甚・藉甚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) しきりに評判されること。評判が高いこと。名声が非常に世にひろがること。盛名があること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「名誉籍甚、殆超等夷」(出典:詩序集(1133頃)氷為行客鏡詩序〈大江家国〉)
    2. 「議院中にても、高名の政論家にて、其声名籍甚なり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
    3. [その他の文献]〔漢書‐陸賈伝〕

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普及版 字通 「籍甚」の読み・字形・画数・意味

【籍甚】せきじん

名声が高まる。〔漢書、陸賈伝〕(丞相陳平・太尉絳侯)兩人深く相ひ結び、呂氏の謀壞(やぶ)る。陳乃ち~錢五百を以て、賈に(おく)りて飮の費と爲す。賈、此れを以てに游び、名聲甚なり。

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