精選版 日本国語大辞典「籍」の解説
せき【籍】
〘名〙
① 書きもの。文書。書物。〔周礼‐夏官・大司馬〕
② 戸籍。
※続日本紀‐天平宝字五年(761)八月癸丑「一色親管二百姓籍一」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉五「籍は向ふに置て当分此方に寄留する者もあって」
③ 学校、団体、官庁などの一員として名前が記録されて、その資格を持っていること。
※権記‐長徳元年(995)一二月二五日「周頼朝経相等依レ不二恪勤一、除二削其籍一已了」
※娼婦の部屋(1958)〈吉行淳之介〉「大学には籍が残っている筈だった」 〔漢書‐元帝紀〕
④ 名前を記した帳簿。名簿。
※文華秀麗集(818)上・書懐呈王中書〈仲雄王〉「君門九重未レ通レ籍、閑臥窓樹晩鶯声」
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