米川常伯(読み)よねかわ じょうはく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「米川常伯」の解説

米川常伯 よねかわ-じょうはく

?-1676 江戸時代前期の香道家。
香道を坂内宗拾の門人である京都相国寺の蘭秀にまなぶ。のち米川流をひらいた。紅商人として御所に出入りし,東福門院の香道指南もしたといわれる。延宝4年7月20日死去。通称は小紅屋三右衛門。号は東庵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の米川常伯の言及

【香道】より

…香木を素材とする聞香(ぶんこう∥もんこう)の芸道を香道という。日本独自のもので他に類例をみない。成立は室町時代末期であるが,奈良時代以来の前史がある。
[前史]
 香木が登場する奈良時代の香は,もっぱら神仏に供えられたが,平安時代には部屋にたきこめたり,着物に移香するための空薫(空香)物(そらだきもの)(練香(ねりこう))が盛行,精緻な発達をみせた。やがて,その艶麗華雅な創作を鑑賞し,2種の薫物の優劣を競う薫物合(たきものあわせ)が興る。…

※「米川常伯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android