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米朝枠組み合意 べいちょうわくぐみごうい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

米朝枠組み合意
べいちょうわくぐみごうい

米朝基本合意ともいう。朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮) の核問題を解消し,関係改善をはかるため,1994年 10月にアメリカと北朝鮮との間で合意した協定。北朝鮮の核開発疑惑によって生じた朝鮮半島の緊張は,1993年3月,北朝鮮の核兵器不拡散条約 NPTからの脱退表明で一気に高まった。そのため国際原子力機関や国連安保理の交渉のほか,同年6月からは数次にわたる米朝高官会議が開かれた。その結果 94年 10月,スイスのジュネーブで開かれていた米朝高官会議の第3ラウンドでこの米朝枠組み合意が成立した。おもな合意内容は,北朝鮮が黒鉛減速炉の開発を凍結するのと引換えにアメリカは 2003年までに発電能力 200万 kwの軽水炉を提供し,この完成まで代替エネルギーとして年間 50万tの原油を供給する。北朝鮮は NPTにとどまり,核査察協定を遵守する。両国は政治・経済上の関係を正常化し,連絡事務所を設置するなどとなっている。なおこの合意に基づいて,95年朝鮮半島エネルギー開発機構が組織された。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

米朝枠組み合意

94年10月に米朝両国間で作られた包括的な合意。北朝鮮の核開発凍結の見返りに軽水炉2基を建設▽完成まで米国中心に年間50万トンの重油を供給――などが盛り込まれた。事業主体として朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)が設立されたが、軽水炉建設や重油供給は大きく遅延。02年には北朝鮮の新たな核開発疑惑が発覚、合意は事実上崩壊した。

(2007-02-07 朝日新聞 朝刊 2外報)

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