日本歴史地名大系 「米田郷」の解説 米田郷よねだごう 岐阜県:美濃国賀茂郡米田郷「和名抄」所載の郷。現川辺(かわべ)町に上米田(かみよねだ)、現美濃加茂市に下米田があり、遺存地名と考えられることからヨネダとよむ。高山寺本では志麻(しま)郷の次の一一番目に記され、東急本では小山(おやま)郷の後、曰理(わたり)郷の前の六番目に記される。当郷・志麻郷・小山郷・曰理郷とも郡南部の木曾・飛騨両河川合流部およびその下流域に比定されており、相互に密接な関係をもつための順序の相違と推測できる。下米田・上米田地区および現八百津(やおつ)町和知(わち)・八百津地区は、中世には米田庄(米田島庄とも)に含まれた。同庄は当郷および志麻郷の後身と考えられており、以上の地域内に当郷を比定することで諸説一致している。「濃飛両国通史」「美濃国加茂郡誌」「美濃加茂市史」は下米田の大部分と上米田の南部にわたると推定している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by