粟散辺地(読み)ゾクサンヘンジ

デジタル大辞泉 「粟散辺地」の意味・読み・例文・類語

ぞくさん‐へんじ〔‐ヘンヂ〕【×粟散辺地】

辺地にある、あわ粒を散らしたような小国粟散辺土
いはん我が国は―のさかひなり」〈太平記・三三〉

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精選版 日本国語大辞典 「粟散辺地」の意味・読み・例文・類語

そくさん‐へんじ‥ヘンヂ【粟散辺地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 後に「ぞくさんへんじ」とも ) 辺地にある粟(あわ)を散らしたような小国。また、日本をさしてもいう。粟散辺州。粟散辺土。粟散国
    1. [初出の実例]「さすが我朝は粟散辺地(ソクサンヘンヂ)の境、濁世末代といひながら」(出典:高野本平家(13C前)二)
    2. 「粟散辺(ソクサンヘン)地の主、延喜帝王時平大臣が讒を信じ」(出典:太平記(14C後)一二)

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