糖毒性

内科学 第10版 「糖毒性」の解説

糖毒性(糖代謝異常総論)

(5)糖毒性(glucose toxicity)(図13-2-9)
 インスリン分泌あるいは作用の不足は,血中のグルコース濃度の増加をきたすが,逆に,血中のグルコース濃度の上昇がインスリンの分泌低下,および,インスリン作用の低下を起こすことが知られている.この現象を,糖毒性という.糖毒性は,ある程度までは一過性で,何らかの方法で血糖値を正常付近に下げると,インスリン分泌やインスリン作用はある程度回復し,糖毒性が解除される.しかし,高血糖が長期間続くことにより,回復力が低下するものと考えられている.糖毒性が生じる機序として,糖尿病状態で上昇している酸化ストレスが関与しているといわれる.しかし,どの程度の高血糖がどの程度の期間続くと回復しなくなるのか,について,まだ明確な解答は得られていない.[花房俊昭]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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