糟粕(読み)ソウハク

デジタル大辞泉 「糟粕」の意味・読み・例文・類語

そう‐はく〔サウ‐〕【××粕】

酒のかす。
よいところを取り去った残り。

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精選版 日本国語大辞典 「糟粕」の意味・読み・例文・類語

そう‐はく サウ‥【糟粕】

〘名〙
① 酒のかす。酒のおり。
江戸繁昌記(1832‐36)五「糟粕の苦攻、未だ報せざるに、永く牛衣中の訣を為す」
滋味をとり去った不用物。かす。また、精神の抜けたもの、役にたたないもののたとえ。
懐風藻(751)釈道融伝「我久貧苦、未宝珠之在衣中、周孔糟粕、安足以留一レ意」
太平記(14C後)一「悲らくは、公の只古人の糟粕(サウハク)を甘(あまなっ)て、空く一生区区の中に誤る事を」 〔荘子天道

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普及版 字通 「糟粕」の読み・字形・画数・意味

【糟粕】そう(さう)はく

酒をしぼったあとのかす。つまらないもの。〔淮南子、道応訓〕君の讀むは、何の書ぞ。~是れ直だ人の糟粕なるのみ。

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