滋味(読み)ジミ

デジタル大辞泉 「滋味」の意味・読み・例文・類語

じ‐み【滋味】

栄養があって味のいいこと。栄養豊富でおいしい食べ物。「滋味に富む料理
豊かで深い精神的な味わい。「滋味きくすべき作品」
[類語](1美味佳味珍味好味旨み風味おいしい旨い甘美芳醇ほうじゅんデリシャスフレーバーテイスティー/(2おもむき風情気韻風韻幽玄気分興味内容興趣情趣情調情緒風趣風格余情余韻詩情詩的味わい醍醐味だいごみ妙味雅味物の哀れポエジーポエティックポエトリーロマンチックメルヘンチックリリカルセンチメンタルファンタジックファンタスティック幻想的夢幻的神秘的ドリーミー感傷的

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精選版 日本国語大辞典 「滋味」の意味・読み・例文・類語

じ‐み【滋味】

  1. 〘 名詞 〙
  2. うまい味わい。また、栄養になる、うまい食べ物。
    1. [初出の実例]「如復。飽食滋味」(出典:三教指帰(797頃)上)
    2. 「一向清浄に斎戒し、可曾が滋味(シミ)をも断じ」(出典:源平盛衰記(14C前)一)
    3. [その他の文献]〔列子‐湯問〕
  3. ( あまい味というところから ) 搗栗(かちぐり)の俗称。
    1. [初出の実例]「しみなるは栗名月の光かな〈貞徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)五)
  4. ( 比喩的に ) 物事に感じられる豊かな深い味わいなど。
    1. [初出の実例]「弟子師の静理を示ことを蒙て細々参悟。已に静中の滋味(ジミ)(〈注〉アジハイ)如此美あることを知れり」(出典:通俗酔菩提全伝(1759)一)
    2. [その他の文献]〔史記‐殷本紀〕

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普及版 字通 「滋味」の読み・字形・画数・意味

【滋味】じみ

おいしい味。美味。魏・阮籍楽論孔子、齊に在りて(せう)(舜の楽)を聞き、三の味を知らずと。至樂は人をして無欲ならしめ、心らかに氣定まり、を以て味と爲さざるを言ふなり。

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