デジタル大辞泉
「区区」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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く‐く【区区】
- 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ )
- ① 面積、数量などがわずかであること。また、そのさま。あるいは、物事の価値が少ないこと。とるにたりないこと。また、そのさま。
- [初出の実例]「且夫王者之用レ人。唯才是貴。朝為二廝養一。夕登二公卿一。而况区区生徒。何拘二門資一」(出典:本朝文粋(1060頃)二・応補文章生并得業生復旧例事)
- 「此様(こん)な区区たる事は苦に病むだけが損だ損だと思ひながら」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉八)
- [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公一七年〕
- ② 小さなことにこだわること。ぐずぐずすること。こせこせすること。また、そのさま。
- [初出の実例]「行人の毎日区々として、名利の塵に、奔走するを」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
- ③ ものごとや意見などが一つ一つ別々でまとまっていないこと。また、そのさま。まちまち。
- [初出の実例]「区々心地無二煩熱一、唯有二夢中阿満悲一」(出典:菅家文草(900頃)二・夏日偶興)
- 「答案は区々であった」(出典:大塩平八郎(1914)〈森鴎外〉附録)
- ④ けんめいにつとめるさま。けんめいなさま。
- [初出の実例]「区々渡レ海麑、吐レ舌不レ停レ蹄」(出典:菅家文草(900頃)三・舟行五事)
- [その他の文献]〔孔融‐薦禰衡表〕
まち‐まち【区区】
- 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ ) それぞれ別々に区切ってあること。それぞれに異なること。また、そのさま。さまざま。くく。
- [初出の実例]「八方門の区(マチマチニ)別れたる十二部の綜要なり」(出典:大唐西域記巻十二平安中期点(950頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「区区」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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