糠味噌汁(読み)ヌカミソジル

精選版 日本国語大辞典 「糠味噌汁」の意味・読み・例文・類語

ぬかみそ‐じる【糠味噌汁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古い糠味噌をすり水にとかして、味噌の代わりとしてつくった汁。
    1. [初出の実例]「ぬか味噌汁の御恩にかへたお若衆」(出典:浄瑠璃・心中宵庚申(1722)上)
  3. ( 「女郎買の糠味噌汁」の略 ) 遊里で浪費する代わりに家では倹約し、きわめて粗食することをいう。転じて、生活が苦しくなること。家計が逼迫すること。また、けちな生活。
    1. [初出の実例]「物おもひ唖をさる事遠からず ぬか味噌汁に内のなり行」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android