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糸状虫症(フィラリア症) しじょうちゅうしょうふぃらりあしょう

家庭医学館の解説

しじょうちゅうしょうふぃらりあしょう【糸状虫症(フィラリア症)】

 アカイエカやトウゴウヤブカなどの蚊(か)に刺されたときに、ミクロフィラリアという幼虫が体内に侵入して感染します。熱帯、亜熱帯地域に多く、日本では、かつてバンクロフト糸状虫とマレー糸状虫がみられましたが、現在は発生がありません。
●症状
 感染すると、初めに「くさふるい」と呼ばれる震えをともなう発熱がみられます。成虫がリンパ管に寄生すると、炎症をおこして皮膚が腫(は)れます。尿がミルクのように白く濁ったり(乳糜尿(にゅうびにょう))、これに血液が混じったり(乳糜血尿(にゅうびけつにょう))します。
 慢性化すると、皮下組織が線維化して増殖(ぞうしょく)し、陰嚢(いんのう)、大陰唇(だいいんしん)、手足、乳房などの皮膚が象の皮膚のようになります。これがいわゆる象皮病(ぞうひびょう)です。
 マレー糸状虫症では、手足の象皮病がおもです。
●治療
 治療は、ジエチルカルバマジンを2週間内服します。象皮病や陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)がおこったときには外科的に手術をするか、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(コーチゾン)を注射します。
●予防
 流行地にでかけるときには、蚊に刺されないように注意しましょう。

出典|小学館家庭医学館について | 情報

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