精選版 日本国語大辞典 「乳糜尿」の意味・読み・例文・類語
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リンパ液が混入して白く濁った尿をいう。リンパ管、とくに胸管部に通過障害があったり、泌尿器系リンパ管が破れてリンパ液が腎盂(じんう)や尿管内に入ると、尿に混じって乳糜尿になる。脂肪の多い食物をとると、乳糜尿は著明になる。原因はフィラリア症による胸管の閉塞(へいそく)がもっとも多く、そのほか縦隔洞部の腫瘍(しゅよう)、動脈瘤(りゅう)による胸管の閉塞、腎や尿管あるいはその周辺の腫瘍、炎症などである。乳糜尿は米のとぎ汁状と形容されるが、血尿が混じると小豆(あずき)とぎ汁状と表現される乳糜血尿になる。乳糜尿は線維素尿を合併するので、フィブリン(線維素)塊が膀胱(ぼうこう)や尿路中に生じて排尿困難をきたすこともある。放置すると、低栄養状態になってしまう。
[河村信夫]
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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