コーチゾン(英語表記)cortisone

翻訳|cortisone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーチゾン」の意味・わかりやすい解説

コーチゾン
cortisone

コルチゾンともいう。副腎皮質ホルモンの一つ。生命の維持に欠くことのできないホルモンで,炭水化物蛋白質脂肪,塩類,水の代謝,保持の生理作用をもっている。 1948年アメリカの E.ケンドルと P.ヘンチは,慢性関節リウマチとその関連疾患,各種のアレルギー病,急性白血病,結合組織の各種の炎症の症状の緩解,改善にコーチゾンを応用することに成功し,スイスの T.ライヒシュタインとともに,50年のノーベル生理学・医学賞が授けられた。コーチゾンと同様の臨床効果は,同じ副腎皮質ホルモンで,より強力な作用のあるハイドロコーチゾンによっても得られる。ハイドロコーチゾンの合成誘導体は,自然のホルモンより有効で副作用が少い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android