糸白見村(読み)いとしろみむら

日本歴史地名大系 「糸白見村」の解説

糸白見村
いとしろみむら

[現在地名]若桜町糸白見

岸野きしの村の南東八東はつとう川沿いに位置し、東流してきた糸白見川が当地で八東川に注ぐ。若桜往来が通る。永禄四年(一五六一)八月吉日、「いとしろミ一円」の檀那権が北弥七郎に売渡されている(「福島甚二郎末国売券」来田文書)。藩政期の拝領高は一七〇石余、本免四ツ七分。享保一九年(一七三四)の鈴木孫三郎所持本「因幡誌」によると高二四六石、竈数五〇余。「因幡志」では家数四三、産土神は八幡宮大将軍物産は杉角・白箸・打木履・葺板・岩茸・栗茸で、「鳥取にて若桜木履と呼ふ物此村の産なり」とある。安政五年(一八五八)の村々生高竈数取調帳では生高二二九石余、竈数三九。享保一五年小畑おばた郷の奥野おくの村・清徳せいとく村・茂谷もたに(現八東町)との間に山境争論が起きたが、藩役人の手で定杭が打たれて終息した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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