糸碕神社(読み)いとさきじんじや

日本歴史地名大系 「糸碕神社」の解説

糸碕神社
いとさきじんじや

[現在地名]三原糸崎町 糸崎

糸崎いとさき町東寄り丘陵裾部に海に面して鎮座。古くは糸崎八幡宮と称した。祭神仲哀天皇・応神天皇・神功皇后。旧県社。社伝によると、神功皇后西征のとき水を献じた地に、天平元年(七二九)豊前国宇佐八幡宮(現大分県宇佐市)勧請奉幣使が京より宇佐へ下向するとき必ず当社に参拝し幣帛料を納めたという。

慶長元年(一五九六)と思われる六月一八日付の小早川氏奉行人連署制札(糸碕神社文書)に、三原城の普請中「いと崎社辺之石大小共并竹木」を取るのを禁じており、元和三年(一六一七)一二月二五日付の福島正則扶持方等給与状(同文書)によると、扶持方三人・最花米五石を渡すとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android