糸野遺跡
いとのいせき
[現在地名]金屋町糸野 川崎
有田川の右岸、標高三〇メートル前後の河岸段丘の先端付近に位置する縄文時代後期の集落遺跡。遺跡東側を有田川の支流早月谷川が蛇行しながら南流し、遺跡から約一五〇メートルの地点で有田川と合流する。当遺跡と有田川の現河道との距離は約一〇〇メートルである。昭和二八年(一九五三)七月一八日の水害で遺跡の一部が削り取られ、多数の土器片が発見された。土器片は地表下二〇―六〇センチにある黒色土層中に含まれており、東西一二メートル、南北六メートルの範囲から集中して発見されたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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