約分(読み)ヤクブン(英語表記)reduction of fraction

デジタル大辞泉 「約分」の意味・読み・例文・類語

やく‐ぶん【約分】

[名](スル)分数分数式分母分子公約数で割り、簡単な分数・分数式にすること。通約。→倍分通分

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精選版 日本国語大辞典 「約分」の意味・読み・例文・類語

やく‐ぶん【約分】

  1. 〘 名詞 〙 分数または分数式の分子と分母を、共通な約数で割って、その分数または分数式を簡単にすること。通約。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「約分」の意味・わかりやすい解説

約分 (やくぶん)
reduction of fraction

分母分子が整数であるような分数\(\frac{b}{a}\)において,cab共通因数であれば,分母分子をcで割っても分数の値は変わらない。このように,分数の値を変えずに,分母分子の共通因数を少なくする操作を約分という。例えば\(\frac{16}{18}\)を約分すれば,\(\frac{8}{9}\)が得られる。分母が負のとき,分母分子に-1をかけて,分母を正にするのも約分の一種と考えることもある。約分のできない分数を既約分数という。

 分数式の場合の約分も同様である。例えば,

の2段階はいずれも約分であり,既約分数式である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「約分」の意味・わかりやすい解説

約分
やくぶん

分数があるとき、その分子と分母を、それらの公約数で割って、初めの分数の分子と分母よりそれぞれ小さい分子、分母をもつ分数をつくることをいう。この場合、分子、分母の最大公約数で割ると、もはや約分できない形になる。このような形の分数を既約分数といい、それは分子、分母の最大公約数が1である分数といえる。分数は約分して既約分数に表すのが普通である。

[三輪辰郎]

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百科事典マイペディア 「約分」の意味・わかりやすい解説

約分【やくぶん】

分数の分母,分子を公約数で割って,値を変えないで簡単な形に直すこと。たとえば4/6を2/3にするなど。→通分

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