通分(読み)ツウブン

デジタル大辞泉 「通分」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぶん【通分】

[名](スル)分母が異なる二つ以上の分数を、大きさは変えないで、それぞれ共通な分母の分数に直すこと。約分倍分を用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「通分」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぶん【通分】

  1. 〘 名詞 〙 二つ以上の分数の分母を、それらの分数の値を変えないで揃えること。また、二つ以上の分数式を分母が互いにひとしい形のものに直すこと。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「通分」の意味・わかりやすい解説

通分 (つうぶん)

いくつかの分数があるとき,それらの各分数の分母,分子に適当な数をかけて,分母を共通にすることを通分するという。共通の分母としては,与えられたいくつかの分数の分母の最小公倍数をとればよい。これは,分数の加法減法を行うときや,分数の大小を調べるときに有効である。例えば,とを通分すれば,となり,ということがわかる。

 また,分数式は,

とすることができる。
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百科事典マイペディア 「通分」の意味・わかりやすい解説

通分【つうぶん】

分母の異なるいくつかの分数を,各分数の値を変化させずに同じ分母(公分母)をもつ分数に直すこと。ふつう公分母は各分母の最小公倍数公倍数)とする。→約分

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世界大百科事典(旧版)内の通分の言及

【資財帳】より

…伽藍とは建物,縁起とは創立の由緒のことをいう。道具類はその使用目的によって,仏物(仏分ともいい,仏菩薩の供養に用いられるもの),法物(法分ともいい,箱,机,櫃など仏典保持,供養に使用されるもの),僧物(僧侶が生活するために用いたもの),通物(通分ともいうが,仏・法・僧3者共通して使用するもの)に大別して記載されている。もともと資財帳は奈良時代,国家によって仏教が保護されていたとき,諸寺に対して年々提出させていたもので,寺院の財産が悪僧によって消費されるのを防ぐためであった。…

※「通分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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