紋章衣(読み)もんしょうい

改訂新版 世界大百科事典 「紋章衣」の意味・わかりやすい解説

紋章衣 (もんしょうい)

ヨーロッパの紋章は,騎士制度が生まれた12世紀初頭,まず南西フランスに出現し,急速に各地に普及する。十字軍騎士にとっては,それが不可欠の参加章で,騎士団ごとに楯,旗,冑ばかりか,鎖帷子(かたびら)の上に着るマントやシュルコ(陣羽織)にもつけられた。こうして成立した紋章衣は,13世紀から15世紀にかけて,家柄や身分を重んずる封建社会の風習と結びつき,男女を問わず,騎士家系の家族一般の衣服に及び,紋章の意匠も,夫妻の双方の家紋が交わるなどして,複雑多彩になっていった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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