納め取る(読み)おさめとる

精選版 日本国語大辞典 「納め取る」の意味・読み・例文・類語

おさめ‐と・るをさめ‥【納取・収取】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 年貢をとりたてる。年貢や税金を納入させる。
    1. [初出の実例]「十二に曰はく、国司(くにのみこともち)、国造(くにのみやつこ)百姓(おほむたから)に斂(ヲサメトラ)(ざ)れ。国に二の君非(あら)ず。民に両の主(あるじ)無し。率土(くにのうち)の兆民(おほむたから)は、王(きみ)を以て主(あるじ)と為」(出典日本書紀(720)推古一二年四月(岩崎本訓))
  3. (物や金銭などを)受け取って自分のものにする。また、(意見、忠告などを)受け入れる。
    1. [初出の実例]「黄金を地に棄てければ、『此上は力無し』とて金を収(ヲサメ)取て地を与え被る」(出典:太平記(14C後)二四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

期日前投票

期日前投票制度は、2003年6月11日公布、同年12月1日施行の改正公職選挙法によって創設された。投票は原則として投票日に行われるものであるが、この制度によって、選挙の公示日(告示日)の翌日から投票日...

期日前投票の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android