納島(読み)のうしま

日本歴史地名大系 「納島」の解説

納島
のうしま

[現在地名]小値賀町納島郷のうしまごう

小値賀島の北に位置する。北部の田浦たのうら海岸は平家の落人が上陸したところと伝え、付近の屋敷跡はそれにかかわるという。同じく平家落人伝説を伝える八衛門はちえもんヶ浦やガンゴジョウ山がある。ハダカ瀬の海底より碇石二本が引上げられ、文永・弘安の役の折のモンゴル軍船が用いていたとも、古代のものともいわれる。近世初期にキリスト教禁令下で弾圧されて殉教した看坊アウグスチノ大田や、百姓の三郎右衛門らで知られるキリシタンの島であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「納島」の解説

納島

長崎県北松浦郡小値賀町(おぢかちょう)、五島列島の北にある平戸諸島の島。小値賀島の北、約1キロメートルに位置する。面積約0.65平方キロメートル。落花生が特産品。島の南部アコウ巨木がある。

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