納銭(読み)のうせん

精選版 日本国語大辞典 「納銭」の意味・読み・例文・類語

のう‐せんナフ‥【納銭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金銭を納入すること。納金。特に中世幕府領主に対して営業税などを上納すること。また、その金銭。
    1. [初出の実例]「新加在所事 納銭五ケ月可被免之」(出典:管領并政所壁書‐明応九年(1500)九月)
    2. [その他の文献]〔王建‐原上新居詩〕
  3. 室町時代納銭方が幕府に進納した銭。幕府が現金で支出するとき、多くはこれによってまかなわれた。
    1. [初出の実例]「二千疋事、依折紙方遅々、先以納銭渡遣之由、被仰之間」(出典親元日記‐寛正六年(1465)五月二五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android