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納銭方 ノウセンカタ

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デジタル大辞泉の解説

のうせん‐かた〔ナフセン‐〕【納銭方】

室町幕府の職名。洛中洛外の酒屋・土倉(どそう)の有力者が任じられ、酒屋役・土倉役の収納に当たった。納銭方一衆。

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世界大百科事典 第2版の解説

のうせんかた【納銭方】

室町幕府がその支配下にある酒屋土倉(どそう)より役銭を徴収するために設けた機関。室町幕府が洛中洛外の酒屋・土倉を一元的に支配するようになったのは1393年(明徳4)と考えられている。それまでの酒屋・土倉は,山門(延暦寺)をはじめとする寺社や貴族に,有力酒屋・土倉に率いられたグループとして掌握されていたものと思われる。幕府が支配権を得たといっても個々の酒屋・土倉を直接統治できる機構があったはずもなく,既存の体制を温存しつつ支配力を強めていくほか方法はなかった。

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大辞林 第三版の解説

のうせんかた【納銭方】

室町幕府の職名。土倉役・酒屋役の徴収を請け負ったもの。酒屋・土倉などの有力者があたった。納銭方一衆。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

納銭方
のうせんがた

室町幕府の財政官庁である政所(まんどころ)の被官で、徴税請負の機能をもつ民間の集団。室町幕府は、鎌倉時代に延暦(えんりゃく)寺が保有していた洛中(らくちゅう)の土倉(どそう)・酒屋に対する徴税権を1393年(明徳4)に没収、この措置に伴い土倉・酒屋の有力者を選んで倉役・酒屋役納入のための請負集団を組織した。これには、将軍家家産の管理にあたった正実坊(しょうじつぼう)、定光坊(じょうこうぼう)など坊号をもつ法体(ほったい)の有力土倉たる公方御倉(くぼうみくら)のなかから任命された者が多かったが、のちには沢村(さわむら)、野洲井(やすい)など俗人の酒屋が加わった。ここからの収入は幕府政所の要脚(費用)に充当された。[今谷 明]
『桑山浩然「室町幕府経済機構の一考察――納銭方・公方御倉の機能と成立」(『史学雑誌』73編9号所収・1964・山川出版社)』

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